どうも安藤優希(@AndoYuki55)です。
元映像クリエイター
→コーチングのプロ。
個人事業主メインに経営と健康面のサポート。
年商3億社長、占い師、YouTuberなどの専属
ビジネスコーチとして、目標達成に向かうことをサポートしていて、自分の力だけでうまく自己実現に向かうのって難しいんだなと実感しています。
自己実現している人を見て、幸せに結びつかないんだなと考えさせられています。
これに関しては実体験が多いのでメルマガの中でも話をしようかなと考えています。
会社を経営していて、ビジネスは大成功しているけど、健康や家族関係がうまくいってなくて、精神を病んでしまったとか目の前で見ていて、本当に考えさせられました。
自己実現について追求するのは、もはや哲学レベルで人生をかけて研究するものでもあると考えていて、(実際にはしませんが。)常に「自己実現とは?」と考えています。
今回はこんな方向けに記事を書きました。
○なりたい自分になるのが自己実現だと思っていた。
幸せになりたいという根本的な欲求と自己実現は結びつかないのではないとか疑問を持っている。
○自己実現するってどういうことか知りたい。
目標達成とは違うのか考えていて、仕事で成功する=幸せとはならないことに気がついていて、今の自分にモヤモヤしている
○マズローの5段階欲求の一番上に自己実現欲求があるのは理解しているが詳しく内容は覚えていない。
それぞれの段階はどのような状態を指すのか知りたい。
自己実現とはマズローの説では「ありのままの自分になることで、自分らしい生き方する」ことを言います。
自己実現と幸せは決してイコールではなく、幸せに自己実現するためには他者の視点を含めて考えて自己実現する必要があります。
それでは詳しく書いていきます。
自己実現の正しい意味とは?
自己実現は「理想の自分になる」とか、「なりたい自分になっていること」、「夢を叶えたその先の状態」のことを意味して使われることがありますが、認識が違います。
正しくは自己実現とは「ありのままの自分になることで、自分らしい生き方する」ことをいいます。
マズローによると、人間は持っている欲求すべてを満たすことで、「本来のありのままの姿」になると主張しています。
この「ありのままの姿」になっていることが自己実現といいます。
具体的にどのような状態が「ありのままの姿」なのかというと、こんな定義があります。
自己実現した人の15個の共通点です。
1.現実をより有効に知覚し、より快適な関係を保つ
Wikipedia
2.自己、他者、自然に対する受容
3.自発性、素朴さ、自然さ
4.課題中心的
5.プライバシーの欲求からの超越
6.文化と環境からの独立、能動的人間、自律性
7.認識が絶えず新鮮である
8.至高なものに触れる神秘的体験がある
9.共同社会感情
10.対人関係において心が広くて深い
11.民主主義的な性格構造
12.手段と目的、善悪の判断の区別
13.哲学的で悪意のないユーモアセンス
14.創造性
15.文化に組み込まれることに対する抵抗、文化の超越
要素は多いですが、大雑把にまとめると「ありのままの姿=自分の理想が社会に貢献すること」といえます。
ガンジーやマザーテレサ、杉浦千畝が当てはまります。
彼らは自分を誇りに思うことをしていて、それが社会のためになっています。
このように、自分の理想や夢を叶えることだけが自己実現ではなく、「好きなことをしつつ、それが社会貢献になっている」状態を自己実現と言えます。
社会に貢献する必要がなぜあるのか後半で説明します。
マズローの5段階欲求
マズローの5段階欲求だと自己実現欲求は5段階のピラミッドの一番上にあります。
まず、第1段階の「生理的欲求」です。
「生きていくための本能的な欲求」のことをいいます。
衣食住が揃っていることを指していて、これが満たされなければ、生きていくのが困難になります。
今現在の地球上だと、人がこの段階にいるのはあまり良くない状況とされます。
日本国憲法の言葉で言えば、「健康で文化的な最低限度の生活」です。
第2段階ですは「安全欲求」です。
安心で安全な暮らしができることへの欲求を指します。
身体的な安全が保証されている状態のことをいいます。
第3段階は社会的欲求です。
友人や家庭、会社など社会から受け入れてもらいたいという欲求です。
人は社会でひとりで生きていくことはできないです。
愛情やコミュニティに属したいという欲求です。
社会的欲求が満たされないと孤独感や社会的不安を感じて、ストレスで病気になったりうつ病になってしまい幸せとは呼べない状況になります。
第4段階は承認欲求です。
承認欲求には2種類あって自己承認欲求と、他者承認欲求です。
自己承認欲求の方が欲としては強く自分を満たすことで他者承認欲求も満たされます。
第3段階までは外的な満たしたいという欲求でしたが、第4段階は内的な心を満たしたいという欲求に変わります。
承認欲求が満たされないと、劣等感に襲われたり、心がモヤモヤしたりします。
承認欲求はこちらの記事で詳しく書いています。
【アドラー心理学】自己承認欲求とうまく付き合い生きやすい自分にする方法
ちなみにTwitter(@AndoYuki55)でもこんな感じで情報発信しています。
【コーチングで人生変わった話】
— 安藤優希/経営と健康の両立させるコーチ (@AndoYuki55) February 13, 2021
今までひどく自信のない人間で、本当にダメダメだったのですが、継続すれば人は変わるもので、コーチングに出会って努力が開花しました。
コーチングは決して万能ツールではないですが、でも人生を変えるきっかけになると信じてます😌https://t.co/6CWo5TsuLi
タイムラインを見ていると承認欲求にまみれた投稿をたくさんみます・・・!
今の日本人はほとんどこの段階にいるんだなと実感します。
僕も数年前はここの段階でしたが、今は半歩進められていると思ってて、自己実現に向けて取り組んでいます。
そして第5段階が自己実現欲求です。
冒頭の通り、「ありのままの自分になることで、自分らしい生き方をしたい」という欲求です。
マズローは第5段階だけは第4段階までとは質が異なっていると説明しています。
最初の4段階はまでは「欠乏欲求」、つまり足りないから欲しいという単純な満たしたいという欲求です。
自己実現欲求だけは「存在欲求」、つまり目指したい山の頂上があり、目指すのも目指さないのも自由でそこに行きたい人は行くというような欲です。
自己実現とはマズローの説による定義も紹介しておきます。
以上4つの欲求がすべて満たされたとしても、人は自分に適していることをしていない限り、すぐに新しい不満が生じて落ち着かなくなってくる。自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりえるものにならなければならないという欲求。すべての行動の動機が、この欲求に帰結されるようになる。芸能界などを目指してアルバイト生活をする若者は、「社会要求」「承認の欲求」を飛び越えて自己実現を目指している。
Wikipedia
ここまでは有名な話ですが、実はマズローは第6段階も発表していて、「自己超越」があると言っています。
自己超越は”目的の遂行・達成のみをピュアに求める” という状態で、見返りも求めずに、ひたすら自我を忘れて目的にに没頭していることです。
全人類の2%がこの領域に行くことができるそうです。
たしかにスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツなど成功している人や経営者って少なからずサイコパスな面を持ってますよね。
自己実現するには
第4段階まで満たした前提での話になりますが、自己承認欲求を叶えるにはどうしたらいいのか解説していきます。
1~4段階までの欠乏欲求の満たし方も軽く紹介しておきます。
○生理的欲求:衣食住は整っているか?健康状態は良好か?
○安全欲求:身体的に安全が確保されているか?安心できる快適な環境があるか?
○社会的欲求:コミュニティに属しているか?人との良好な関わりはあるか?
○承認欲求 :過去に囚われずに、目的論で生きることと、自分がコントロールできる課題にのみ集中することです。
これは多くの人が問題を抱えていると思うので再度になりますが、こちらの記事で書いています。
【アドラー心理学】自己承認欲求とうまく付き合い生きやすい自分にする方法
さて、本題の自己実現する方法を書いていきます。
本やWebサイトで調べると、書いている人がターゲットにしている方によって内容が随分違うなと驚いています。
僕はビジネスコーチらしく、目標達成を通して自己実現していく方法を紹介します。
ただ、自己実現するのではなく「幸せに自己実現する」という観点で話します。
まず、当たり前ですが、「ありのままの自分になることで、自分らしい生き方する」というのは、ひとりひとり想像している状態が異なります。
仕事でバリバリ活躍して世の中に価値を提供していくことが理想の自分という人もいれば、技術や芸術などひとつのことをひたすら極めていきたいという人など様々です。
ありのままの自分を知るためにはまずは、自分を知ることです。
「どんな自分がありのままなのか?」理解することが自己実現の第一歩です。
ちなみに、人生経験が足りなかったりすると考えても思いつかなかったりします。
理想の生活とか思い浮かべていても、叶えたら違ったなんてこともザラで、まずは経験してみないとわからないことが多いです。
自分が理想とする生活や人生など叶えている人に会ったり、一日だけでも経験して見るとイメージができます。
自分が思うありのままの生き方が定義付けできたら、次はそれに向かうための目標設定です。
ここで大事なのが、自分の手に入れたいとか、こうした感情を将来は得たいという自分目線だけでなく、他者からの目線も取り入れることが重要です。
他者からの目線がないと社会に貢献しているという要素を感じることができず、自己実現しているけど幸せじゃないということが起きてしまいます。
他者目線を入れて、目標を立てる方法はこちらで詳しく書いています。
他者からの目線を入れるのは日本人には特に必要なことです。
民族によって幸せを感じる価値感が違っているからです。
社会実験の話をします。
アメリカと日本で同じイラスト2枚見せて、その中の人が「幸せと思うか、幸せでないと思うか」と質問をしました。
どんなイラストかと言うと、真ん中に笑顔の人が立っているというのは2枚とも共通しています。
まず、周りの人が全部で10人くらいいるんですが、全員真顔のパターンがひとつです。
もひとつのパターンは周りの人も全員笑顔というものでした。
実際のイメージはこんな感じです。
これが周りが真顔か笑顔のかの違いです。
アメリカ人はイラストを見て両方とも幸せだといいました。
理由は「本人が笑顔で幸せそうだから」です。
日本人は周りの人が笑顔のイラストは「幸せそう」だと答えました。
しかし周りの人が真顔のイラストは「幸せではない」と答えました。
理由は「まわりの人が笑顔じゃないから自分がそこにいても幸せに思えない」とのことです。
協調性のある日本人らしいと言えます。
このように価値観が違っていて、日本人に合った方法で自己実現しなければ幸せとは言えないと考えています。
そのためには自己実現で他者の視点を入れることが重要です。
もし、自分だけの目線しかないとどうなるかご説明します。
簡単に言うと、自分のことしか考えていないため、いずれ破綻してしまうからです。
これも社会実験があるのですが、アメリカの牧場での話です。
牧場の経営者の間で、豊かな牧草地があり、そこを共同の場所としました。
しかし自分の牛を放っていい数は限りがあり、みんなそれを守っていました。
しかし、自分勝手な経営者が現れて、決められた数より多くの牛を放ってしまいます。
その結果、多くの牛が放たれて牧草をあっという間に食べきってしまい、豊かだった土地は荒れた土地になり、農業ができない土地になってしまいました。
もちろん、その人は土地が使えなくなってしまったので、牧場は廃業です。
そればかりではなく、他のその共同の土地を使っていた経営者たちも破滅してしまうことになりました。
ひとりの身勝手が自分だけでなく、まわりも破滅させてしまうのです。
このように、他者からの目線がないと、「自分だけ得してやろう」とか「従業員からいかに搾取するか」といった間違った方向に走って結局は破滅してしまって不幸せになってしまいます。
逆に他者目線を入れるメリットもあって、仕事のクオリティが上がります。
いままでは、自分のなりたい像があるから仕事のレベル上げるとか自分のためだけにやってしまっていたことも、他人からの視点が加わることで、さらにレベルを上げようと思えます。
「誰かの役に立ちたいとか」
「自分の仕事によって誰かが幸せになる」
という思いを加えることによって、自分の気持ちをさらに大きく育てることができます。
僕自身もそうなんですが、自分のためになにかをしようとするとまじでテンションが上がらないんですね。
よく料理をするんですが、これを例にします。
もちろん、自分で美味しいものを食べるのは好きなんですが、けっこう手を抜いたりします。
こんなもんでいいでしょ的な感じです。
でも、人に美味しいものを食べてもらいたいという思いがあると途端にクオリティが上がります。
アク取りが丁寧になったり、調味料を使う量を細かく調整したり、煮込んだり漬け込む時間を長くして熟成させてより美味しくしたりできます。
ちなみに、さっきの牛の牧場の例だと、一人のせいで破錠してしまいました。
しかし、このあと破綻せずにみんなの利益を考えて持続することができていれば、みんなで発展することができていたというデータがあります。
自分以外の利益も増えて、自分の利益も拡大でき、社会全体のとってもよいことで、まさにWin-Win-Winだったですね。
牛だから地球温暖化が……とかなしにしてください。
あくまで例ですので。
少し散らかってしまいましたが、まとめると幸せな自己実現するには、
○自分が思うありのままの生き方を経験して理解すること
○目標に他者の視点を入れること
です。
もしこの記事が役に立ったなら幸いです。
ではでは~
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